米AMDが米国時間9月21日,プロセサ向けソケット「Torrenza Innovation Socket」の仕様をライセンス供与すると発表した。これにより,AMD以外のメーカーも同ソケットに装着可能なコプロセサや各種LSIを開発できるようになる。

 Torrenza Innovation Socketは,AMDの取り組み「Torrenza Initiative」に対応したサーバー用ソケット。Torrenza Initiativeでは,同社のプラットフォームを強化するために,Direct Connect ArchitectureとHyperTransportに関する技術をライセンス供与していく。

 OEMはTorrenza Innovation Socketをベースにプラットフォームを標準化することで,単一プラットフォームでさまざまなプロセサに対応可能となる。サーバーを利用する顧客にとっては,データセンターの構成簡素化や,導入コストの削減といったメリットがあるという。

 米Sun Microsystems,米Cray,富士通と独Siemensの合弁子会社Fujitsu Siemens Computers,米Hewlett-Packard(HP),米Dell,米IBMがTorrenza Initiativeへの対応を表明し,Torrenza Innovation Socketを検討する計画を明らかにした。

 米メディア(CNET News.com)によると,AMD広報担当者のPhil Hughes氏は「同ソケット対応コプロセサは2007年に利用可能になるとみている」と述べたが,ライセンス料に関してはコメントを避けたという。

[発表資料へ]