米Hewlett-Packard(HP)の不正情報入手問題で調査に乗り出している米下院エネルギ商業委員会は,さらに2名の同社幹部を公聴会の証人として要請した。同委員会が米国時間9月20日に明らかにしたもの。

 HPは,情報漏えいを巡る調査において,身元を偽って不正に通話記録などを入手する「プリテキスティング」と呼ぶ手段を使用したとされる。同社会長のPatricia Dunn氏は「調査は,サード・パーティが実施したものだが,不適切な手法が用いられており,我々が把握する範囲を逸脱していた」と述べている。

 下院エネルギ商業委員会の監視および調査小委員会は9月18日に,HP上級顧問のKevin Hunsaker氏とコンピュータ・セキュリティ調査担当Fred Adler氏に要請の通知を送付したという。

 すでに,Dunn氏をはじめ,HP法務顧問のAnn Baskins氏,グローバル・セキュリティ担当マネージャのAnthony Gentilucci氏,また社外関係者として弁護士のLarry Sonsini氏,個人調査員のJoe Depante氏,セキュリティ関連会社オペレータのRon DeLia氏が公聴会での証言を求められている。

 同小委員会は9月28日午前10時に公聴会を開く予定。

 なおHPは,Dunn氏が2007年1月18日をもって引責辞任することを9月12日に発表している。

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