米Trend Microは米国時間9月18日,米国における消費者のセキュリティ意識に関する調査結果を発表した。それによると,消費者はデータやIDの盗難を強く懸念しているにもかかわらず,多くの人が十分なセキュリティ対策を実施していないという。

 「データの盗難が非常に心配だ」と答えた米国消費者は32%,「ID盗難が非常に心配だ」と回答した人は33%にのぼった。

 米国消費者の58%が銀行の口座番号やオンライン・ショッピングに関するデータなどの重要な個人情報を自分のノート・パソコンに保存している。また,82%が日常的にクレジット・カードやデビット・カードを使ってオンライン・ショッピングを利用しており,71%が日常的にオンライン・バンキングを利用している。

 重要な個人情報をノート・パソコンに保存している人のうち,4分の1が有効なセキュリティ対策をまったく実施していなかった。ノート・パソコンの盗難に備えた保護措置を施していない人も,全体の31%にのぼった。

 約半数の回答者が,ノート・パソコンの盗難に遭った場合にコンピュータをロックするなどの遠隔措置が取れるのであれば,セキュリティ・ソフトウエアを購入したいと考えている。なお,現在使用しているセキュリティ・ソフトウエアがパソコン盗難の際にも確実にデータを保護してくれると信頼している人は約4分の1にとどまった。

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