米国Business Week誌の報道によれば,米Microsoftが廉価版オフィス・ソフトである「Microsoft Works」のWebサービス化を検討しているという。米ThinkFreeの「ThinkFree」や,米Googleの「Writely」「Google Spreadsheets」といったオンライン・オフィス・アプリケーションに真っ向から挑戦する考えだ。

 ThinkFree CEOのTJ Kang氏は「ついに明らかになった。われわれが(Microsoftの)レーダーに捕捉されたのだ」とBusiness Weekに語っている。

 Microsoftのプランに関する情報の出所は,米国証券取引委員会(SEC,Securities and Exchange Commission)に提出された書類であり,そこでMicrosoftはOfficeソフト事業の競合企業リストに,ThinkFreeを加えているのだという。MicrosoftのOfficeソフト事業の年間売上高は120億ドルにも及び,全世界で4億人に利用されている。ThinkFreeの規模は,いずれにも及んでいない。

 Business Week誌の報道によれば,Microsoftは「MS Works 8.0」のテクノロジを,現在ベータ・テスト中である「Office Live」の購読型(サブスクライブ)サービスに移行するという。MS Works 8.0には,単純なワード・プロセッサや表計算ソフト,プロジェクト管理ツールが含まれている。Microsoftは公式には,Office Liveの新しい展開を検討中で,そのための機能や,無料で利用できるOffice Liveサービスの可能性を検討しているとしか表明していない。