米Intuitと米Googleは米国時間9月13日,戦略的な提携を結んだことを発表した。提携により,Intuitの会計ソフトウエア「QuickBooks 2007」にGoogleのサービスを組み込んで,小規模企業によるオンライン上のプロモーション活動や新規顧客の獲得を支援する。

 小規模企業は,QuickBooksを通じてGoogleのオンライン・データベース・サービス「Google Base」で製品やサービスを検索エンジンに登録したり,地域検索/地図検索サービス「Google Maps」に社名や所在地を掲載できる。また,有料広告サービス「Google AdWords」で広告キャンペーンを管理できるようになる。AdWordsでは,ユーザーが製品やサービスに関連した言葉を選択し,カスタマイズした広告を作成すると,検索キーワードに合わせて広告が表示される。利用価格は50ドルから。

 QuickBooks 2007は,Google Baseに製品やサービス情報を転送するプロセスを自動化するサービス「QuickBooks Product Listing Service」のベータ版を提供する。同サービスは,Intuitが先ごろ買収したStepUp Commerceの技術を利用したもの。自社の商品やサービスをGoogleで検索できるようにし,消費者は在庫情報の確認もできるようになる。

 また,QuickBooks 2007にはデスクトップ検索ツール「Google Desktop Search」を組み込む。ユーザーは,QuickBooksまたはデスクトップ上にある顧客,ベンダー,会計情報を検索できるようになる。セキュリティ上の理由で,同ツールでは,QuickBooks上のデータ検索は,QuickBooksからアクセスした場合だけ可能。また,検索に関するユーザー権限を設けている。

 Googleのマーケティング・ツールは,2006年第4四半期にリリースされる米国向けQuickBooks 2007の製品とサービスで利用できる。

発表資料へ