英Sophosは現地時間9月12日,バイアグラなどを売り込むスパム(迷惑メール)を20億通以上送信した疑うのあるオーストラリアの男に対して,ACMA(Australian Communications&Media Authority:オーストラリア通信・放送管理局)が調査を開始したことを明らかにした。ACMAは,オーストラリアにおける通信の規制・監督を行う機関。

 今回の捜査は,オランダの通信監視組織であるOPTA(Dutch Independent Regulator of Post and Telecommunications)からの情報をもとに開始された。同情報をもとにACMAでは,スパムを送信していた疑いのある男のコンピュータなどを押収したという。ACMAは押収した証拠物件を現在調査中。男の氏名や住所などは公表していない。

 オーストラリアでは2003年にスパム対策法(Australian Spam Act)が制定され,スパムをオーストラリア国内および国外へ送信することは違法行為とされている。同法に違反すると民事犯として検挙され,常習犯に対しては,最高で1日あたり110万オーストラリア・ドル(82万8000米ドル)の罰金が科せられるという。

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