バージニア州アレキサンドリアの米連邦地方裁判所は,違法ソフトウエア販売サイト「iBackups.net」の運営者に87カ月の禁固刑を命じた。米国のソフトウエア関連の業界団体Software & Information Industry Association(SIIA)が米国時間9月8日に明らかにしたもの。「ソフトウエアの海賊行為に対する刑罰としては過去最長の禁固刑」(SIIA)となる。

 iBackups.net運営者は賠償金540万2448ドルの支払いと,ほぼすべての財産没収についても合意した。

 iBackups.netはGoogle.comのテキスト広告を利用して買い手を探し,海賊版ソフトウエアを「正当なバックアップ用ソフトウエア」と偽って販売していた。2005年12月にも著作権侵害行為で2件の有罪判決を受けている。

 SIIAによると,過去6年の海賊版ソフト販売の裁判で言い渡された禁固刑の平均は22カ月。賠償金の平均は65万9000ドルで,今回はその約8倍となる。また,違法ソフトウエア販売による損害額は平均900万ドル強で,iBackups.netによる損害額は2倍以上の2000万ドルにのぼる。

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