米Microsoftが,次期OS「Windows Vista」の価格を米国時間9月5日に発表した。また一部テスター向け公開を始めたWindows Vista製品候補版1(RC1:Release Candidate 1)の配布対象者を増やし,全世界で500万人を超えるユーザーに提供する計画も明らかにした。

 Microsoftが用意するWindows Vistaのエディションは「Business」「Home Premium」「Home Basic」「Ultimate」「Enterprise」の5種類。対応する「Windows XP」の各エディションから価格を変更していないという。Windows Vistaの5エディションのうち,「Microsoft Software Assurance」または「Microsoft Enterprise Agreement」の契約企業に限って販売するEnterpriseエディション以外の米国における予想小売価格は以下の通り。各エディションの詳細はMicrosoftのWebサイトに掲載してある。

・Windows Vista Business
 -パッケージ価格は299.00ドル,アップグレード価格は199.00ドル

・Windows Vista Home Premium
 -パッケージ価格は239.00ドル,アップグレード価格は159.00ドル

・Windows Vista Home Basic
 -パッケージ価格は199.00ドル,アップグレード価格は99.95ドル

・Windows Vista Ultimate
 -パッケージ価格は399.00ドル,アップグレード価格は259.00ドル

 RC1は,9月1日にTechBetaプログラムと技術導入プログラム(TAP:Technology Adoption Program)の参加者にのみ公開した。今後Microsoftは,開発者向けネットワークMSDNおよびTechNetの会員にダウンロード提供を始めるほか,9月第2週中にWindows Vista顧客プレビュー・プログラム(CPP:Customer Preview Program)の参加者にも提供する。

 さらにCPP参加者の再募集を数日後に開始し,配布対象者を増やす。ダウンロード提供だけでなく,DVDによる配布も計画している。これにより,全世界で500万人以上がRC1を利用可能になるという。

 なおMicrosoftは,Windows Vista製品版の企業向けボリューム・ライセンス販売を2006年11月,消費者向け店頭販売を2007年1月に開始する予定。

 米メディア(InfoWorld)によると,これまでRC1の配布対象となっていたTechBeta/TAP参加者の数は約1万5000人だったという。

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