米Microsoftは,驚くほど動作が安定し,すべての機能を搭載し,バグのなくなった「Windows Vista」プレ製品候補版1(RC1:Release Candidate 1)の出荷からちょうど1週間後,米東部標準時の9月1日14時30分に本物のRC1を公開した。数日後には,膨大な数の人々がこのRC1を動かすことになるだろう。

 Microsoftグループ製品マネージャのChris Flores氏は先日の会談で著者に対し,「Windows VistaのRC1は,前回のメジャー・リリースであったベータ2版に比べ,大幅に改善した」と述べた。Microsoftによると,安定性とパフォーマンスが著しく改善し,「メディア・センター(Media Center)」のタグ機能や「Internet Explorer」の非互換ツールバーをロードしない機能などを加え,対応デバイスを大幅に増やし,そのほかにも数多くの改良を施したという。さらに話題の「User Access Control(UAC)」機能は,邪魔にならないよう大きく変更した。

 Microsoftは,「このRC1の使用期限は2007年5月で,緊急アップデートやその他修正パッチをRC1向けに提供し,2006年10月終わりに予定されているWindows Vistaの最終リリースまでサポートする」としている。