オランダのPhilips Semiconductorsは，オランダRoyal Philips Electronicsから独立するのにともない，社名を「NXP」に変更した。NXPがドイツで現地時間9月1日に明らかにしたもの。「欧州で2番目，世界でトップ10に入る規模の半導体企業が生まれた」（NXP）という。
Philipsは半導体事業Philips Semiconductorsの株式80.1％を米Kohlberg Kravis Roberts（KKR），米Silver Lake Partners，オランダAlpInvest Partnersで構成される投資グループに売却し，分社化した（関連記事：Philipsが半導体事業を分社化，株式80％を43億ドルで売却）。
NXPはPhilips Semiconductorsの手がけていた事業を引き継ぎ，車載機器，ID管理，家電品，モバイル／パーソナル機器，多市場向けという5分野を対象としたLSIシステムを扱う。社長兼CEOには，Philips Semiconductors事業のCEOを担当していたPhilips元役員のFrans van Houten氏が就任した。NXPの従業員数は3万7000人で，そのうち6700人以上が研究開発に携わる技術者という。本社は引き続きオランダのアイントホーフェンに置く。
米メディア（CNET News.com）によると，新社名のNXPは「next experience（新たな体験）」を意味するという。同メディアは，NXPが米国務省から電子パスポート向けLSIの供給契約を獲得し，供給メーカー2社のうち1社になったと報じている（関連記事：Infineon，米国政府に電子パスポート向けRFIDを供給へ---数100万冊分を受注）。
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