米Oracleは米国時間8月28日,無償のWebアプリケーション構築ツールの新版「Oracle Application Express Release 2.2(旧名Oracle HTML DB)」を一般公開したと発表した。「Oracle9i Database Release 2」および「Oracle Database 10g」の全製品に統合する。

 ブラウザ・ベースで簡単にWebアプリケーションの構築,実装,管理ができるという。「プログラミング経験の浅いユーザーでも安全で拡張可能なWebアプリケーションを迅速に開発できるため,コストと時間を節約可能」(同社)という。

 新版は,アプリケーションと,テーブル,シード・データ,画像などの関連オブジェクトを単一ファイルに纏める機能を備える。これにより,別の「Oracle Databese」へのインストールを簡素化する。また,項目,ページ,クエリー,テーブル,PL/SQLオブジェクトを検索できる「Item Finder」機能を追加した。

 その他の主な新機能は以下のとおり。

・アクセス権設定ウイザードで,アプリケーション,個別ページ,ページ・コンポーネントへのアクセスを管理

・開発者コメントを,アプリケーション,単一あるいは複数ページに追加

・メタデータの参照機能により,カスタム・ドキュメントの記述,メタデータ・レポートの即時作成,アプリケーション内からのメタデータ利用が可能

 Oracle Application Express Release 2.2は,「Oracle Database 10g」のすべてのリリースと「Oracle 9i Database Release 2」に無償で搭載される。

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