起業家のLap Shun Hui氏は米Gatewayの小売り部門買収に関心を見せている。Gatewayは同氏から関心表明(expression of interest)を受け取ったことを米国時間8月23日に明らかにした。

 Gatewayの役員会は,米Goldman Sachsおよび米Skadden, Arps, Slate, Meagher & Flomの助言を受けながら,Hui氏の関心表明を検討するとしている。

 米メディア(InfoWorld)の報道によると,Gatewayの最近の業績は思わしくない。かつては全米に展開していた188店舗を2004年に閉店。2006年第1四半期に1230万ドルの純損失,同第2四半期に770万ドルの純損失を計上している。

 Hui氏は低価格パソコン・メーカー米eMachinesの創設者で,2004年に同社をGatewayに2億3400万ドルで売却した。同氏はこのとき取得したGateway株式の5%を現在でも保有することから,「今回の買収は,Gateway株価を吊り上げるのが狙い」(米Enderle GroupのアナリストRob Enderle氏)との見方もある。

 なおHui氏は4億5000万ドルの買収額を提示しているという(CNET News.com)。

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