米AT&Tは米国時間8月23日,不正な方法で同社の企業情報にアクセスを試みた25人をテキサス州の地方裁判所に提訴した。同社は,これらの個人やデータ・ブローカが顧客の通話記録などを不正に取得したと主張している。

 今回の訴訟は,相手方がまだ特定できていないため,「John Doe」として告訴されている。AT&Tは,訴訟を起こすことで,法的に電子メール・アドレスやIPアドレスを取得できるため,被告を特定しやすくなると説明している。データ・ブローカを特定した後,これら行為の禁止命令と取得した情報の返却,顧客情報の転売によって得た利益の返還および損害賠償の請求を予定しているという。

 同社によれば,内部調査を通じておよそ2500人の顧客が被害を受けた可能性があることが明らかになった。盗難されたデータには,社会保障番号,運転免許証,クレジット・カード番号などは含まれていない。同社は,該当する顧客にはすでに通知しており,これら顧客のオンライン・アカウントを凍結したと説明している。

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