無線LAN製品の相互接続性を確認する業界団体Wi-Fiアライアンスは,Wi-Fi認定前の製品をテストする施設「Wi-Fi Alliance Pre-certification Lab」としてインドのWipro Technologiesを認定した。Wiproが現地時間8月22日に明らかにした。同ラボは,Wi-Fi Allianceにとって台湾と米国に続き3番目の予備テスト・ラボとなり,インド市場で最初の認定施設となる。

 Wiproは,Testing Services部門のテスト施設内に,Wi-Fi専用のテスト・ラボを設置。同ラボにおいてWi-Fi認定の取得を目指す製品の予備テストを実施するとともに,コンサルティングを提供する。正式な認定テストよりも詳しいフィードバックと分析結果が得られるため,Wi-Fi認定の取得手続きを正式に始める前に問題点を解消できるという。

 同社は,2006年第2四半期にテスト・サービス事業の売上高として前年同期からおよそ80%増の5700万ドルを計上している。同事業のスタッフとして5500人を抱え,ソフトウエアやデバイスなどのテスト・サービスを提供している。

 Wi-Fi Allianceマネージング・ディレクタのFrank Hanzlik氏は,「多くのメンバーは,現在インドにおいて大規模な事業を展開しており,品質保証プロセスの重要なステップとして予備テストを利用している。世界におけるWi-Fi製品の需要増加を考慮すると,インドでメンバー向けサービスを拡大するのは自然な流れであり,Wiproのラボ認定は手始めにすぎない」とコメントしている。

 Wi-Fi Allianceには,現在250社を超えるメンバーが参加しており,最終的な認定を行う施設として10カ所のテスト・ラボを認定している。

発表資料へ