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 韓国のSamsung Electronicsは,フル・ハイビジョン・テレビ(FHDTV)向けの70インチ液晶ディスプレイ(LCD)パネルを開発した。Samsungが韓国で現地時間8月20日に明らかにしたもの。民生用テレビ向けLCDパネルとしては世界最大という。2007年前半に量産を開始する。

 同LCDパネルについて,Samsung上級副社長のKim Sang-Soo氏は「大きさだけでなく,映像の再現性や視野角,画質など性能面でも高い基準に到達した」と述べる。解像度は1080p(1920×1080ピクセル)で,FHD映像の再生が可能。視野角は垂直方向,水平方向とも180度ある。

 映像信号の周波数は120Hz。従来のFHD対応LCDパネルの60Hzよりも高いため,動きの速い映像でも鮮明に再生できるという。輝度は600nit,コントラスト比は2000:1,表示色数は10億7000万色,表現可能な色の彩度はNTSC比75%,応答時間は8ミリ秒未満,偏光板の枚数は1枚。

 なおSamsungは,8月23~25日に韓国の大邱で開催されるInternational Meeting on Information Displays(IMID)2006に,この70インチLCDパネルを出展する。

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