米Tropos Networksが米国時間8月17日,市街地でWi-Fi対応無線メッシュ・ネットワークを構築するためのルーター製品系列「Tropos MetroMesh」において,新型の屋外用ルーター「Tropos 5320」を発表した。5GHz帯を使うIEEE802.11aと2.4GHz帯を使うIEEE802.11b/gの両周波数帯に対応。2006年10月に出荷を開始する。

 Tropos 5320は,市内全域などの広い範囲でマルチ・バンドのメッシュ・ネットワークを構築可能な「唯一かつ初めて」(Tropos Networks)のメッシュ・ルーター。Tropos MetroMesh製品系列ルーターの全モデルと互換性があり,既存のネットワークを停止あるいは再構築することなく,容易に通信容量を増やせるという。

 Tropos MetroMesh用OS「MetroMesh OS」は通信に使う周波数帯を自動管理する機能を備え,状況に応じて通信速度を最大化するよう切り替えを行う。

 今後Tropos Networksは,Tropos MetroMesh製品系列の新モデルとして,MIMO,WiMAX,4.9GHz帯の無線LAN,第3および第4世代携帯電話などの無線技術に対応した製品を提供する予定だ。

 またTropos Networksは,Tropos MetroMeshに各種無線インタフェースを追加可能とする制度「Tropos Metro Wireless Development(TMWD)」も発表した。これによりキャリアやサービス・プロバイダなどは,Tropos MetroMesh製品系列のルーターに独自の無線通信機能を付加することが可能となる。

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