米IDCは,米国,ブラジル,ロシアの若者がインターネットをどのように見なしているかについて調査した結果を米国時間8月9日に発表した。それによると,若者はテレビに対して「不便」「退屈」といった否定的なイメージを持っているのに対して,インターネットは「楽しい」「必要」など肯定的なイメージを持つ傾向があるという。

 調査は,米RKM Research and Communicationsと共同で,米国,ブラジル,ロシアにおいて15~24歳の約300人を対象に実施したもの。

 インターネットに精通した若者を3カ国で比較した場合,ブラジルの若者の方が,米国やロシアと比べ,インターネットを頻繁に利用していることが分かった。

 ロシアの若者の大半はインターネットを使ってニュースを読んでいるが,オンライン・ショッピングには米国やブラジルほど熱心ではない。

 また,米国の若者がブラジルやロシアほどインターネットに熱中していないのは,インターネットを当然のものと見なしているためと思われる。

 IDC,Quantitative Research担当副社長のCarol Glasheen氏は,「インターネットは若者の生活において中心的な役割を果たすようになっている。彼らが経済に与える影響も拡大しつつあるため,マーケッタや広告主は若い世代を理解し,かれらの視点に立つ必要がある」と述べている。

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