米Sprint Nextelは米国時間8月8日,第4世代(4G)携帯電話ネットワークの開発と導入計画について発表した。同社の4G無線ブロードバンド・ネットワークは,モバイルWiMAX(IEEE 802.16e-2005)規格を採用する。

 同社は,米Intel,米Motrola,韓国Samsungの協力を得て,全米にネットワーク・インフラを構築する。併せて,コンピュータ,携帯マルチメディア端末,そのほかのコンシューマ・デバイス向け無線ブロードバンド・サービスをサポートするモバイルWiMAX対応チップを開発する。同社の4Gネットワークは,全米主要100都市の85%の世帯をカバーできる範囲で割り当てられている2.5GHz帯域を利用する。

 3社の協力を通じて,同社は2007年末までに4G無線ブロードバンドの試験サービスを開始する。2008年には1億人を対象にサービスを提供できるようにすることを目標としており,それ以降もモバイルWiMAXネットワークの拡張を計画している。同社は,同ネットワークに対して2007年には10億ドル,2008年には15億~20億ドルの投資を予定している。

 長期的な目標として,同社は複数のベンダーから同ネットワークを利用するモバイルWiMAX対応のチップやモジュール,コンシューマ・デバイスが提供されることを目指している。そのため,同社は,コンシューマ・デバイスのメーカーと戦略的マーケティングおよび製品に関するアライアンスの設立も計画している。

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