米Googleは同社の検索サービスに,不正プログラムを配布しているWebサイトについて警告する機能を追加した。スパイウエア対策プロジェクトのStopBadware.orgが米国時間8月4日に明らかにしたもの。
Googleサイトでは,ユーザーが検索結果から訪れようとしているWebサイトについて,StopBadware.orgが不正プログラムを配布している疑いありと判断している場合に警告を発する。StopBadware.orgの一般警告ページにリンクされており,「あなたが訪れようとしたサイトは不正プログラムをホスティングまたは配布しているとの報告がされています」という警告画面が表れる(写真)。当該サイトについてStopBadware.orgの調査が完了している場合は,個別の報告ページ(例)が表示される。
StopBadware.orgは,米ハーバード大学ロースクールBerkman Center for Internet & Societyと英オックスフォード大学Oxford Internet Instituteが率いるプロジェクトで,Googleをはじめ米Sun Microsystemsや中国Lenovoが協力を表明している(関連記事)。
同プロジェクトでは,不正プログラムをばらまいて儲けている企業を特定して名前を公表するほか,ソフトウエア開発者向けの原則を提供する。インターネット・ユーザーは,ダウンロードしようとしているプログラムが不正プログラムかどうか確認したり,自身が遭遇した不正プログラムについて他のユーザーに警告を出せる。
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