100ドル・ノート・パソコンのイメージ
100ドル・ノート・パソコンのイメージ
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 発展途上国の子供1人ひとりに価格100ドルのLinuxノート・パソコンの提供を目指す取り組みを進める非営利団体One Laptop per Child(OLPC)は,100ドル・ノート・パソコンでオンライン百科事典「Wikipedia」の一部記事へのアクセスを提供する。Wikipediaを運営する非営利団体Wikimedia Foundationが,米国時間8月4日に明らかにした。

 100ドル・ノート・パソコンの取り組みは,マサチューセッツ工科大学(MIT)のMedia Labの研究プロジェクトとして始められたもの。同研究所がOLPCを設立し,2005年1月にスイスで開催された世界経済フォーラムにおいて正式に発表。それ以降,米Google,米AMD,カナダNortel Networks,台湾Quanta Computer,米Red Hatといった企業が参加している。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,OLPCは2007年に出荷する初回製品にWikipedia対応機能を搭載する予定。

 第1世代の100ドル・ノート・パソコンは,動作周波数366MHzのAMD製「Geode GX 500」プロセサ,512MバイトのNANDフラッシュ・メモリー,7.5インチのTFTディスプレイなどを搭載し,802.11b/gといった無線技術をサポートする。

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