オンライン広告の業界団体Interactive Advertising Bureau(IAB)は米国時間8月2日に,オンライン広告のクリック測定基準策定を目指す作業部会「Click Measurement Working Group」の結成を発表した。最近問題になっている「クリック詐欺」に対する取り組みで,米Google,米Microsoft,米Yahoo!などの企業が参加する。

 クリック詐欺とは,広告を掲載するWebサイトが広告料を不当に得ようとして広告をクリックする行為や,ライバル企業に無駄な広告費を支払わせるためにライバル企業の広告をクリックする行為などを指す。

 同作業部会では,オンライン広告に加えられるクリックが有効か,または無効あるいは詐欺であるかを判断するためのガイドラインを作成する。上記3社のほか,米Ask.comや米LookSmart,非営利団体のMedia Rating Council(MRC)なども参加を表明しているという。

 作成するガイドライン「Click Measurement Guidelines」は,検索エンジンや広告ネットワーク,クリック数に応じて広告料を徴収する組織など,パフォーマンス・ベースのオンライン広告に関係する企業や団体に向けた監査および認定推奨基準となる。

 ガイドラインを確立することで,パフォーマンス・ベースのマーケティングにおいて一貫した信頼性の高い測定基準をマーケッタに提供できると,IABは述べている。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,ガイドライン策定の期限は定めていないが,「8月中に初回ミーティングを開催したい」(IABのGreg Stuart氏)としている。

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