米Harris Interactiveは米国時間8月2日,「iPod」などのMP3プレーヤを用いた車載オーディオ・システムの利用状況に関する調査結果を発表した。それによると,車とMP3プレーヤの両方を所有するユーザーの65%は,車内でMP3プレーヤを楽しむために何らかのアダプタを利用している。その傾向が最も強いのは25~44歳の年齢層(72%)である。

 車を所有またはリースしている米国成人(18歳以上)のうち,MP3プレーヤの所有率は12%だった。しかしこの割合は年齢層によって異なり,18~24歳(31%)と55歳以上(5%)では大きな開きがある。

 Harris InteractiveのAutomotive & Transportation Research Practice担当上級ディレクタ,Bryan Krulikowski氏は,「自動車メーカーは,車内でiPodを利用する年齢層を考慮して,適切なオーディオ・システムを提供すべき」と指摘する。「新しい車載テクノロジは一般的に,高級車から大衆車のユーザーへと浸透するが,若いユーザー層のニーズが高いMP3対応機能は逆の方向に普及する可能性がある」(同氏)。

 車オーナーの14%が,次に購入する車では,MP3プレーヤと車載オーディオ・システムを接続する製品を購入する可能性が「非常に高い」と回答した。MP3プレーヤも所有している人(すでに社内で使用している人を含む)に限ってみると,その割合は52%にのぼる。

 関心の高い接続手段は,ステレオ・ヘッド・ユニットの予備ジャックからつなぐ方法(39%)や,Bluetooth(23%),FireWireまたはUSB(19%)だった。

 また,次の車でMP3プレーヤと車載オーディオ・システムを接続する製品を購入する可能性が「高い」とする車オーナーのうち,「すべての機能を利用するために直接MP3プレーヤで操作したい」という人は44%,「ヘッド・ユニットから操作できれば,多少の機能を犠牲にしても構わない」という人は39%で,大きな違いは見られなかった。

 一方,現在MP3プレーヤを所有している場合は,「すべての機能を利用するために直接MP3プレーヤで操作したい」という割合が56%を占めた。

[発表資料へ]