米Time Warnerは米国時間8月2日に2006年第2四半期の決算を発表した。売上高は107億ドルで前年同期比1%の微増。純利益は10億ドル(希薄化後の1株あたり利益は24セント)。前年同期は純損失4億9000万ドル(希薄化後の1株あたり損失は9セント)を計上していた。

 同社会長兼CEOのDick Parsons氏は,「主にAOL事業における広告収入の急増と,ケーブル事業における会員と利益の拡大が当期の業績を支えた」と述べた。

 事業別にみた売上高は,AOL事業が前年同期比2%減の20億ドル。Cable事業が同15%増の27億ドル,Filmed Entertainment事業が同10%減の24億ドル,Networks事業が同9%増の27億ドル,Publishing事業が同2%減の13億ドルだった。

 AOL事業は広告収入が前年同期比40%増加したが,サブスクリプション収入が同11%落ち込んだ。主に国内の会員減少と為替の影響が要因とみる。6月末時点の米国会員総数は1170万人で,前期から97万6000人減り,前年同期からは310万人減少した。欧州の会員総数は560万人で,前期から21万8000人,前年同期から57万1000人減った。

 なお同社は,AOLが提供するブロードバンド向けサービスおよびソフトウエアの多くを無料化し,広告事業に注力する戦略を同日発表した(関連記事)。

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