米In-Statは米国時間8月2日,オンライン・ビデオ・サービス市場について調査した結果を発表した。それによると,オンライン・コンテンツ・アグリゲータによるビデオ・サービスは実験的な初期段階にあるが,今後5年間で大きな収益機会がある,と同社は予想している。

 同社によれば,オンライン・コンテンツ・サービスの世界市場は,2005年から10年間で10倍に拡大する。サービスを利用する世帯数は,2005年の1300万世帯が2010年までに1億3100万世帯に拡大するという。

 同社アナリストのGerry Kaufhold氏は「テレビの将来は,徐々にオンラインで形成されつつあり,大規模なインターネット・ポータルはビデオとハイタッチ・サービスを融合させる方法を見つけ出している」とコメントしている。

 同氏によれば,AOL,Google,Yahoo!,MSN,Appleといったオンライン・コンテンツ・アグリゲータ,大手TVネットワーク,有料TVサービス,ローカルのテレビ局は,自社が保有するビデオとパーソナル化したTVサービスを合わせて提供する方法を検討しているという。

 同社の調査によれば,ブロードバンドを導入している世帯数は,2005年から2010年にかけて2倍以上増え,2005年の1億9400世帯が2010年までに4億1300世帯に拡大するという。また,現在ブロードバンドを導入している世帯の12.8%が,オンライン・コンテンツ・アグリゲータが提供するコンテンツを定期的に視聴していることも明らかになった。

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