米Microsoftは米国時間8月2日,ブログ・サービスの新版「Windows Live Spaces」を開始した(関連記事)。Microsoftが同日明らかにしたもの。従来のブログ・サービス「MSN Spaces」をベースに,ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)機能などを追加している。

 Windows Live Spacesでは,ブログ記事を掲載できるほか,写真アルバムや音楽リストの作成が可能。コンタクト・リスト「Windows Live Contacts」で友人を管理することで,SNSとしても使える。インスタント・メッセージング(IM)ソフトウエア「Windows Live Messenger」やWebメール・サービス「Windows Live Mail」など,Windows Liveのほかの機能とも連携する。

 SNS機能で友人を増やす際には,適切なアクセス権を相手に付与できるプライバシ・ツールを使うことでセキュリティ面に配慮できるという。例えば,ユーザーのプロフィールやコンタクト・リストに対するアクセスを一部のユーザーには許可しない,といった設定が可能。18歳未満のユーザーにおいては,コンタクト・リストに掲載されているユーザーにのみプロファイルを公開する,という初期設定を採用した。

 Windows Live Spacesは,ガジェット(ミニ・アプリケーション)でカスタム化できる。ガジェットは数100種類用意してあり,「Windows Live Gallery」(ベータ版)で入手可能。

 またMicrosoftは,そのほかのWindows Liveの強化点についても発表した。主な内容は以下の通り。Microsoftは「2006年の夏が終わるまでに,現在20種類あるベータ版サービスの半数近くを正式版に移行する予定」としている。

  • 「Windows Live OneCare Safety Scanner」:ウイルスのスキャンや駆除を行う無料オンライン・サービス「Windows Live Safety Center」のベータ版。数週間後に利用可能とする
  • 「Windows Live OneCare Advisor」:Windows Live OneCare Safety Scannerや「Microsoft Phishing Filter」を管理するためのツール。既に利用可能
  • Windows Live Toolbar」:「Windows Live Search」の機能を使った「Microsoft Internet Explorer(IE)」向け検索ツールバー。8月第1週に38カ国で提供を開始した。Windows Live OneCare Advisorの操作が可能になった
  • Windows Live QnA」:コミュニティのメンバーが協力し合って疑問を解消する質疑応答サービス。米国ユーザー向けの招待制ベータ運用を実施中

[発表資料へ]