ゲーム・ソフトウエア関連の米国業界団体Entertainment Software Association(ESA)は米国時間7月31日,エンタテインメント関連の展示会「Electronic Entertainment Expo (E3)」の規模を2007年から縮小する見通しであることを明らかにした。

 新しいE3の概要は今後数カ月以内に公表する予定。現時点の想定では,これまで通りロサンゼルスで開催され,プレス向けのイベントや,メディア,小売業者,開発者などによる小規模なミーティングが中心となる。ゲームのデモを実施する機会はあるが,従来のような大規模なショウにはならないとしている。

 ESA会長のDouglas Lowenstein氏は「12年前にE3 の開催をスタートして以来,インタラクティブ・エンタテインメントの世界は変化し続けている。当初は,業界の確立とホリデー・シーズン向けの受注を確保に焦点を当てていた」と説明。「年月をへて,世界のメディア,開発者,小売業者や業界関係者間で,より質の高い個人的な対話を持てる密度の濃いイベントが必要なことが明らかになった」と述べている。

 同氏はまた,「ドイツのライプチヒで開催される「Games Convention」や東京ゲーム・ショウといったほかの地域における大規模な展示会のほか,ソニー,任天堂,Microsoftなどの企業が単独のイベントを開催しており,業界単位で“メガ・ショウ”を開催する必要性がなくなった」と説明している。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,2007年7月に開催を予定する新イベントの名称は「E3 Interactive Media Festival」に変更される。2006年5月に開催したE3には,およそ6万人が参加しているが,新イベントでは参加者が招待客に限定され,規模は7000人未満になるという。

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