メディア処理用API開発を手がける業界団体Khronos Groupは米国時間7月31日,OpenGL Architecture Review Board(ARB)が進めている2次元/3次元グラフィックス用のAPI仕様「OpenGL」の策定活動を引き継ぎ,Khronosの管理下で行なうことを明らかにした。

 策定作業の移行は,OpenGL ARBメンバーの投票によって決定したもの。Khronos Groupは,同仕様の策定に取り組む作業部会「OpenGL Working Group」を設立し,これにはARBのメンバー企業も参加する。作業の移行は,2006年第3四半期に完了する予定。それまでの間,両団体が同仕様の開発を進める。

 両団体は,これまでにOpenGL,OpenGL ES(OpenGL for Embedded Systems),OpenML(Open Source Machine Learning Library),COLLADA,OpenGL SCといった仕様の策定で協調してきた。今回決定した策定作業の移行により,OpenGL関連のすべての活動がKhronosのフレームワーク内で行なわれる。そのため,これらの関連する仕様の開発作業の連携とともに,作業部会の内外における相乗効果が期待できる,とKhronosは説明している。

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