米SanDiskは米国時間7月30日,フラッシュ・メモリを手がけるイスラエルのmsystemsを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。買収手続きはイスラエルの規制当局や,msystems株主の承認を経て,2006年第4四半期に完了する見通し。

 SanDiskは,msystemsの普通株1株につき,SanDiskの普通株0.76368株を割り当てる。これは過去30日間のmsystemsの平均終値に26%のプレミアムを上乗せしたもの。米メディア(InternetNews)によると,買収金額は約15億5000万ドルに相当する。

 msystemsは,組込み向けフラッシュ・ドライブやU3 USBスマート・ドライブなどを民生電子機器向けに製造している企業。SanDiskが主に小売りチャネル向けに製造しているのに対し,msystemsはOEM製品を手がけている。

 SanDisk会長兼CEOのEli Harari氏は,「NANDフラッシュ・メモリー分野はまだ成長の初期段階にあり,市場は大きな潜在性を秘めている」と説明する。今回の買収により,「互いの製品,顧客,販売チャネル,技術などを補完できる」(同氏)としている。

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