台湾のTaiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)が,2006年第2四半期の決算を現地時間7月27日に発表した。売上高は821億2000万台湾ドル(約25億500万ドル)で,前年同期の599億8000万台湾ドル(約18億3000万ドル)に比べ36.9%増収,前期の778億5000万台湾ドル(約23億7500万ドル)に比べ5.5%増収となった。

 純利益は340億台湾ドル(約10億3700万ドル)で,希薄化後の1株当たり利益(EPS)は1.32台湾ドル(米国預託証券1単位当たりの利益は約0.20ドル)で,前年同期比85.1%,前期比4.3%の増益だった。。前年同期は純利益が183億7000万台湾ドル(約5億6000万ドル)でEPSが0.71台湾ドル(同約0.11ドル),前期は純利益が326億1000万台湾ドル(約9億9500万ドル)でEPSが1.26台湾ドル(同約0.20ドル)。

 粗利率は当期が51.8%,前年同期が40.4%,前期が48.5%。また8インチ・ウエーハ換算のウエーハ出荷数は,当期が186万9000枚で,前年同期の127万5000枚に比べ46.6%,前期の173万8000枚に比べ7.5%増えた。

 当期の状況について,TSMC副社長兼CFOのLora Ho氏は「主に通信および消費者向け分野の顧客からの需要が引き続き力強かったため,コンピュータ関連顧客の需要が低迷したにもかかわらず,前期比5.5%の増収となった」と述べる。

 同氏は,「サプライ・チェーンにおける在庫調整の影響を受け,来四半期は全体的な需要が当期に比べ若干少なくなる」とみる。TSMCでは,2006年第3四半期の売上高を790億~820億台湾ドル(約24億1000万~25億200万ドル)の範囲と見込む。

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