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 米Microsoftは,Webブラウザの次期版「Internet Explorer 7.0(IE 7)」を優先度の高いアップデートとして,自動アップデート機能「Automatic Updates(AU)」で提供する。Microsoftグループ・プログラム・マネージャのTony Chor氏が米国時間7月26日に,開発者向けネットワークMicrosoft Developer Network(MSDN)のIE関連ブログで明らかにしたもの。2006年第4四半期にWindows XP向け最終版をリリースした後,早い段階でAU経由の提供を開始する。

 IE 7は,ActiveX動作の選択機能,フィンシング・フィルタ,設定の固定機能などにより,ユーザーの安全性を高められるという。Chor氏は,「こうした機能は,悪質なソフトウエアや詐欺目的のWebサイトからユーザーを保護するために,セキュリティ強化策として設計した。すべてのWindows正規ユーザーにIE 7をインストールしてもらいたい」とする。

 AU経由でIE 7を提供する目的について,同氏は「確実にアップデートを実行するため」と述べる。IE 7のインストールが可能になると,AUは通知ポップアップを表示する。そのポップアップをクリックすると,「Install」(インストールする),「Don't Install」(インストールしない),「Ask Me Later」(後でたずねる)という選択肢が表示され,ユーザーが動作を決定できる。

 またMicrosoftは同日,IE 7の自動配布を禁止するツール「Blocker Toolkit」の提供を開始した。同ツールに使用期限はなく,Microsoft Download Centerから無償でダウンロードできる。

[Chor氏の投稿]