米JupiterKaganの調査部門JupiterResearchは米国時間7月24日,米国オンライン広告市場に関する調査結果を発表した。それによると,米国のオンライン広告支出は今後も着実に伸び続け,2011年には259億ドルに達し,広告支出全体の約9%を占める見通し。

 現在のオンライン広告支出は事前予測をしのぐ勢いで成長しており,2005年には前年比40%急増した。2006年は同21%増加する見込みだ。

 市場成長を牽引するのは検索広告である。2005年には,検索エンジン広告の売上高がディスプレイ広告のそれを上回った。今後5年間はこの傾向が続き,検索エンジン広告がオンライン広告で最も大きなシェアを占める,と同社は予測する。

 検索エンジン広告のほか,案内広告やリッチメディア広告も向こう5年間急速に成長し,市場の伸びに大きく貢献するという。

 「ディスプレイ広告の売上自体は,検索エンジン広告のそれを下回っているが,ディスプレイ広告に含まれるリッチメディアや動画などの広告形態が急速に伸びている。こうした,動的なオンライン広告の形態が,従来の静的なディスプレイ広告に取って代わり始めている」(JupiterKagan社長のDavid Schatsky氏) 。

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