米Microsoftは米国時間7月24日,「Exchange Server 2007」と「Forefront Security for Exchange Server」の2番目のベータ版を公開した。それぞれ同社のExchange ServerサイトForefront Securityサイトからダウンロードできる。

 Exchange 2007のベータ2は,正式リリースに向けたフル機能版。統合メッセージ機能機能に加え,電子メールの信頼性を向上させるための保護機能,メッセージング環境の運用コスト削減を支援する管理ツール,モバイル機能を強化した。また,ブラジル系ポルトガル語,ロシア語のサポートを加え,11言語に対応する。

 Forefront Securityは,Exchange Server向けに安全なメッセージング環境を維持するためのセキュリティと中央管理機能を提供する。「Microsoft Antigen for Exchange」の次期バージョンとなる。Antigenは同社が2005年に買収した米Sybari Softwareのブランド名。今後はForefront Securityとしてリリースされる。

 今回のベータ版では,ウイルス,ワーム,フィッシングといった脅威への対策として,メッセージング・インフラの各層において同時に最大5つのアンチウイルス・エンジンを採用。また,管理コンソール「Forefront Server Security Management Console」を使って,リモートからインストール,シグネチャのアップデート,レポート,アラートを管理できるようになった。

 Exchange Server 2007とForefront Security for Exchange Serverの正式版は,2006年末または2007年初旬にリリースされる予定。

発表資料へ