米Nielsen Analyticsが米国時間7月20日,ポッドキャストに関する調査結果を発表した。それによると米国では,成人の6%以上にあたる約900万人のインターネット・ユーザーが,過去30日以内にポッドキャストを利用したという。

 定期的にポッドキャストを利用しているユーザーのうち,75%以上は男性で,約72%は週に1~3回程度利用している。週に8回以上利用するいわゆる「ヘビー・ユーザー」はポッドキャスト利用者全体のおよそ10%だった。また,ポッドキャスト利用者の約38%は,ラジオを聴く頻度が減っている。

 ポッドキャストの平均視聴時間は44分。ただし,比較的時間が短いビデオ・ポッドキャストの人気が高まるにつれて,平均視聴時間も変化する可能性がある。

 ポッドキャストは最近登場した技術ながら急成長中の市場で,最も人気のあるポッドキャストでは月あたりの利用回数が200万回にのぼる。これは,大手企業が広告を出稿するのに魅力的な数字だが,ユーザーの60%は「つねに」CMを早送りすると答えている。女性ではこの数値は67%に増加する。CMをスキップすることが一般化している状況を受けて,広告主は番組コンテンツ内にメッセージを埋め込むなどの策を凝らしている。

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