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 米Time Warner傘下の米AOLは米国時間7月19日に,企業向けインスタント・メッセージング(IM)サービス「AIM Pro」の正式運用を開始した。すべてのインターネット・ユーザーに無償提供する。

 AIM Proは通常のIMサービス「AIM」に,企業ユーザー向けの機能を追加したもので,6月14日よりベータ提供を行っていた。正式版AIM Proクライアントは,同社Webサイトからダウンロードできる。

 従来のAIMアカウント情報を簡単に移行することが可能。米WebEx Communicationsの音声およびビデオ会議サービスに即座にアクセスでき,Microsoft Outlookのカレンダや企業ディレクトリと連携する。仕事用の電子メール・アドレスをスクリーン・ネームとして利用できるほか,重要情報を保護するSSL暗号通信,ウイルス防止のための自動ファイル・スキャニングなどビジネス用途に応じた機能を提供する。

 またバディ・リストでは,Wall Street Journalのニュース・ヘッドラインやAOL Money & Financeの株式情報などにアクセスできる「AIM Pro Finance」,ニュース関連のポッドキャストが手軽に聴ける「AIM Pro Podcasting」,世界中の企業および職業プロファイルからメンバーを検索できる「AIM Pro People Search」といったモジュールを備える。

 AIM Proは,Windows 2000/XPとInternet Explorer 6.0以降を搭載したパソコンで利用できる。128Mバイトのメモリー,20Mバイトのハード・ディスク空き容量(インストール時は40Mバイト)が必要。

 ちなみに米Radicati Groupの調査によると,現在IMサービスをコラボレーション・ツールとして使う企業ユーザーは1億3500万人にのぼり,2009年には4億7700万人を超える見込みという。

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