米Microsoftと米XenSourceは,次期版サーバー「Windows Server“Longhorn”」(開発コード名)向け仮想化技術の開発で協力体制を敷くことを,米国時間7月17日に発表した。オープンソースの仮想化ソフト「Xen」に対応したLinuxと,「Windows hypervisor」をベースとするWindows Server“Longhorn”との仮想化技術に関する相互操作性の確立を目指す。

 その結果,「顧客は異種混合のハードウエア・インフラおよびOS環境にわたって仮想化技術を導入し,コストを抑えながらWindowsとLinuxの連携を実現できる」(両社)としている。Windows Server“Longhorn”の仮想化技術は,サーバー・ハードウエアのすぐ上の層で動くソフトウエア層を設け,仮想サーバー上で複数のOSを運用可能にする。ベータ版を2006年末までに,製造段階(RTM)版をWindows Server“Longhorn”のRTM版リリース後180日以内に提供できると見込む。Windows Server“Longhorn”は2007年末に投入する予定。

 XenSourceは主要OSで稼働するサーバーを仮想化するソリューション「XenEnterprise」を4月に発表している。「Xen対応のゲストOSはXenEnterpriseでシームレスに稼働する。そして今回のMicrosoftとの協力により,Windows Server“Longhorn”の仮想化技術でXen対応Linuxを稼働できるようになる」(XenSourceの社長兼CEO,Peter Levine氏)。なお,Xen対応LinuxをWindows Server“Longhorn”の仮想化技術上で稼働させる際の問題については,Microsoftが技術サポートを提供する。

[発表資料へ]