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Skypeプロトコルの解読に成功?

Mark Joseph Edwards 2006/07/18 ITpro

 ルクセンブルクSkype Technologiesが開発した大人気のVoIPソフトウエア「Skype」は,非公開の独自開発プロトコルを使っている。しかし,ある中国企業がSkypeプロトコルのリバース・エンジニアリングに成功し,近いうちに互換ソフトウエアを提供する計画らしい。

 成功したとされるリバース・エンジニアリングの快挙は,VOIPWIKI BLOGの運営者であるCharlie Paglee氏が初めて報告した。Paglee氏によると,「ある中国企業の従業員から接触があり,このリバース・エンジニアリングを実証するVoIP試験通話が行われていると教えられた」という。この中国企業の名前は明らかにされていない。

 Paglee氏は7月13日付けのブログ記事「 Skype Protocol Has Been Cracked」で以下のように書いた。「現時点で(そのソフトウエアは)SkypeのPtoP通話ができるだけで,まだ(その中国企業は)プレゼンス機能を実装していない。プレゼンス機能やインスタント・メッセージング(IM)など多くの機能は,これから搭載する予定だ。その中国企業は,最終的にSkypeと100%互換性のあるクライアント・ソフトウエアの実現を目指している」

 さらにPaglee氏は,「この中国企業はSkypeの通信を遮断する技術を開発した。簡単に使えて極めて効果的だそうだ」と書いた。この遮断技術を使うと,ユーザーは誰でも自分の接続しているネットワーク内でのSkype使用を完全に阻止できる。

 独立系メディアSkype Journalの掲載記事でPhil Wolff氏は,「Skypeをリバース・エンジニアリングするには,Skypeネットワーク内の探索方法やSkypeクライアントの発見方法,プロファイル情報の発行方法を知る必要がある。そうすることで,Skypeクライアントはそれらの情報を入手して,暗号化をはじめとする通話開始のためのネゴシエーションをおこなえる」と指摘した。

 Skype Technologiesの公式ソフトウエアと中国企業が開発したリバース・エンジニアリング技術の大きな相違の1つは,通信帯域の使い方にある。Skypeソフトウエアは,基本的な部分でSkypeユーザー・ネットワークのリソースを借りる「super node」(スーパー・ノード)機能を備えており,Skypeユーザーがファイアウオール越しに通信する際,ある条件下でスムーズな通話をおこなえるようにしている。

 Paglee氏は「スーパー・ノード技術で第三者の帯域幅を効率的に“乗っ取る”ため,Skypeは他者との通話が可能になる」と説明する。それに対し,問題の中国企業のソフトウエアはスーパー・ノードを搭載しない予定で,これが公式ソフトウエアを超える魅力となる可能性がある。Skypeのエンド・ユーザー向け使用許諾契約書(EULA)には,Skypeクライアントがパソコンのプロセッサと通信帯域を使う可能性が明記されている。EULAにはこう書いてある。「Skypeソフトウエアは,Skypeソフトウエア・ユーザー間の通信を容易に実現するという限定的な目的のため,ユーザーが使用しているコンピュータ(もしくはそのほかの適用可能デバイス)のプロセッサと通信帯域を使う可能性がある」

 Skypeプロトコルが明らかになれば,多くの開発者がSkype互換機能を自社製アプリケーションに組み込む方法を探り出すだろう。これには,主要IMクライアントを手がけている企業の開発者も含まれる。Paglee氏によると,リバース・エンジニアリングを成功させた中国企業に対して,既にIM企業3社がライセンスの問い合わせをしたという。

 オンライン・オークション運営会社の米eBayは,26億ドル相当の前金とeBayの株式に加え業績連動型の報奨金を組み合わせて,2005年9月にSkype Technologiesを買収した。Skype Technologies広報担当者の出した声明は以下の通り。「Skypeソフトウエアをリバース・エンジニアリングしたと主張する少人数の中国系技術者グループの存在は知っている。これが事実かどうかを示す証拠は得ていない。リバース・エンジニアリングが成功したとしても,それをもとに開発したソフトウエアのコードは,現在1億人以上が活用しているSkypeの豊富な機能や信頼性を持たないはずだ。さらにリバース・エンジニアリングしたところで,Skypeソフトウエアの暗号によるセキュリティや完全性の脅威にはならない」

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