米Texas Instruments(TI),イタリアのTelecom Italia,中国のZTEが,携帯電話向けLinux推進団体「Linux Phone Standards(LiPS)Forum」に加盟した。LiPSがフランスで現地時間7月17日に明らかにしたもの。

 LiPS Forumは,モバイル通信およびLinux関連企業が2005年11月に立ち上げた団体。アプリケーションの開発,実装,相互操作性に直接影響のあるAPIやサービスを標準化し,固定電話や携帯電話および統合デバイスでのLinux導入の促進を目指す。

 設立メンバーは英ARM,米Cellon,スイスのEsmertec,フランスのFrance Telecom/Orange,米FSM Labs,中国のHuawei,フランスのJaluna,韓国のMIZI Research,米MontaVista Software,フランスのOpen-Plug,米PalmSource。

 TI,Telecom Italia,ZTEのほか,米a la Mobile,中国のLongcheer,米McAfee,フィンランドのMovial Oy,フランスのPurple Labs,中国のSpreadtrum Communicationsも新たに加わっており,「参加メンバーは20社となる」(LiPS Forum)。

 調査会社の米Venture Developmentによると,世界のモバイル向けLinux市場は,今後数年間に年平均成長率28%以上で拡大する見込み。「とりわけ携帯電話や民生電子機器における組み込みLinuxの採用が大幅に増加している。LiPSのようなLinux関連の標準化団体への参加が広まれば,ソフトウエア・ベンダー,半導体企業,携帯電話メーカー,通信事業者などによるLinuxモバイル・デバイスおよびサービスの開発や実装がいっそう進むはずだ」(Venture DevelopmentアナリストのMatt Volckmann氏)。

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