米Novellは米国時間7月17日に,企業向けOSの新版「SUSE Linux Enterprise 10」の世界提供開始を発表した。「SUSE Linux Enterprise Server」と「SUSE Linux Enterprise Desktop」から成り,「企業のデスクトップ・パソコンからデータ・センターを含め,安全で信頼性の高い基盤を提供する」(同社)としている。同社Webサイトから入手可能。

 SUSE Linux Enterprise Serverはオープンソースの仮想化エンジン「Xen 3.0」や,Linux用セキュリティ・ソフトウエア「AppArmor」を搭載。「Cluster File System 2」「Enterprise Volume Manager 2」「Heartbeat 2」といったクラスタリング・サービスを実装する。

 SUSE Linux Enterprise Desktopは,OpenGL対応3次元レンダリング・サブシステム「Xgl」,統合検索機能,オフィス・スイート「OpenOffice.org 2.0」のNovellバージョンを提供する。

 また,価格体系の簡素化を図り,SUSE Linux Enterprise Serverの登録では,メインフレーム向けと非メインフレーム向けの2タイプを用意。サポートは,ベーシック,スタンダード,プライオリティの3種類から選べるようにした。サーバー1台あたりのサブスクリプション料は349ドルから。SUSE Linux Enterprise Desktopのサブスクリプション料はデバイス1台あたり年間50ドル。3年契約の場合は125ドルとなる。

[発表資料へ]