米Yahoo!と米Microsoftは米国時間7月12日に,インスタント・メッセージング(IM)サービスの相互接続について公開ベータ・テストを実施することを発表した。米国をはじめとする一部地域で同日より開始する。

 Microsoftの次期版IMアプリケーション「Windows Live Messenger」とYahoo!の音声通話対応IMサービス「Yahoo! Messenger with Voice」のユーザー同士がやりとりできるようになる。両サービスのユーザー数は合計で3億5000万人近くにのぼるという。

 オンライン・プレゼンス,emoticon(動きのある顔文字),オフライン・メッセージ,コンタクト・リストへの追加といった機能を相互のユーザーが利用できる。追加料金は不要。

 両社は,数カ月以内に,両サービスの相互接続性をより幅広いユーザーに提供していく計画である。

 「ユーザーは事実上,いつでも望むときに,どこでも望む場所から,誰とでも望む相手とコミュニケーションをとることができる」(MicrosoftのWindows Live Platform担当コーポレート・バイス・プレジデント,Blake Irving氏)

 「IMサービスの相互接続は,ユーザーが最も望んでいることだ。両サービスのコミュニティをつなぐことは,世界中の人々をいっそう近づけることになる」(Yahoo!のCommunications, Community and Front Doors担当シニア・バイス・プレジデント,Brad Garlinghouse氏)

 公開ベータ・テストの対象となるのは米国のほか,アルゼンチン,オーストラリア,ブラジル,カナダ,中国,フランス,ドイツ,香港,インド,イタリア,韓国,メキシコ,オランダ,シンガポール,スペイン,台湾,トルコ,英国。

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