米Santa Clara Consulting Group(SCCG)は米国時間7月12日,青色レーザー・ディスク技術の市場に関するレポートを発表した。同社は,Blu-rayやHD DVD規格を含む同市場の売上高が2006年におよそ20億ドルに達すると予想。2010年には,280億ドルを超えると見込んでいる。

 同社によれば,ゲーム・コンソール部門はBlu-ray対応の次世代ゲーム機「PlayStation 3」の売り上げに後押しされて同市場に最も影響を与える。2006年は,ゲーム部門からの売上高が市場全体の半分以上を占めるという。2010年には,同市場における売上高のおよそ半分が映画やゲームといったコンテンツからの収入になると同社は予想している。

 部門別にみると,2010年における売上高は,青色レーザー対応プレーヤが40億ドル,青色レーザー・ディスクの映画が30億ドルに達すると予想。また,同技術対応のゲーム・コンソールが60億ドル,ゲームが100億ドル,パソコン用ドライブが40億ドル,ブランク・メディアが4億ドルになるという。

 SCCGマネージング・ディレクタのDavid Bunzel氏は「現在,市場はBlu-rayとHD DVD規格の争いに気を取られ,市場が発展を続け,巨大なチャンスがあるという事実を見落としているようだ」と指摘。「家電,ゲーム,エンタテインメント,パソコン業界は今後5年間,高品位コンテンツに焦点を当てるだろう。青色レーザー・ディスク技術がこれら市場の発展に重要な要素となる」とコメントしている。

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