ユーザーが自作ビデオを投稿/公開できるオンライン・ビデオ共有サイト「GUBA」を運用する米GUBAは,米Sony Pictures Home Entertainmentの長編映画の販売およびレンタルを開始する。両社が米国時間7月11日に明らかにしたもの。

 GUBAサイトでは,同日より「アンダーワールド:エボリューション(Underworld: Evolution)」や「SAYURI(Memoirs of a Geisha)」,「戦場にかける橋(Bridge on the River Kwai)」などを含む100タイトル以上の映画を販売している。タイトル数は順次増やし,1年後には500タイトルに拡大する計画。すべての映画は家庭用コンピュータにダウンロードして再生できる。

 映画の購入価格は,新しい作品が19ドル99セント,古い作品が9.99ドルから。一部の映画はビデオ・オンデマンド(VOD)形式でレンタルが可能。

 なお,GUBAサイトでは米Microsoftの著作権保護技術を採用する。このため,同サイトから購入またはレンタルしたSony Pictures Home Entertainmentのコンテンツは,Windows Media対応機器でのみ再生可能。

 また,国際的な著作権所有権の制限により,Sony Pictures Home Entertainmentのコンテンツが購入またはレンタルできるのは米国に限られる。購入した映画は永久的に所有可能だが,最新DRMソフトウエアによってDVDにコピーすることはできない。

 GUBAは2週間前に米Warner Bros. Entertainmentと、同社の映画200タイトルを販売する契約を結んだばかり(関連記事)。米メディア(CNET News.com)の報道によると,Web上でのビデオ共有に対する人気の高まりを受け,大手エンターテイメント会社はGUBAや米YouTubeのようなサイトに触手を伸ばしつつある。ただし,収益を上げるビジネス・モデルを確立しているビデオ共有サイトはまだない。

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