米QUALCOMMは米国時間7月10日,フィンランドのNokiaによって同社の特許を侵害する製品の輸入と販売が行われていると訴えている件について,米国際貿易委員会(ITC)が7日から調査を開始したことを明らかにした。

 QUALCOMMは6月9日,Nokiaが同社の特許6件を侵害する携帯電話機,無線通信機器,部品の輸入と販売を行っており,これが不公正な貿易慣行にあたるとITCに苦情を申し立てている。同社は,特許を侵害するNokia製品の輸入禁止命令,また輸入済み製品に関しては販売禁止命令を言い渡すようにITCに対して求めている。同社が特許侵害を指摘している製品には,GSM/GPRS/EDGEネットワーク対応の携帯電話機が含まれている。担当の行政法判事が審問を行い,2007年前半に仮決定を言い渡す見通しだという。

 同社とその100%子会社の米SnapTrackは2005年11月に,両社が保有する特許12件が侵害されたとしてNokiaを米カリフォルニア州サンディエゴの連邦地方裁判所に提訴している。同社は,GSM/GPRS/EDGE対応機器の製造と使用に必要な特許などが侵害されていると主張。ITCへの訴えで問題とされている3件の特許も含まれている。

 また,同社は2006年5月には英国でもNokiaが特許技術を侵害しているとして提訴している。

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