中国Analysys Internationalは現地時間7月7日,中国の音楽再生機能付き携帯電話市場に関する調査結果を発表した。それによると,中国における音楽再生機能付き携帯電話の販売台数は2005年に1026万台に達し,2010年には4538万台に増大する見通し。
同市場をけん引するのは,国外メーカーであるフィンランドのNokia,米Motorola,スウェーデンEriscconとソニーの合弁事業Sony Ericsson,韓国のSamsung。中国メーカーは音質,記憶容量,デザインを改善することで海外ブランドに追いつこうとしている。
Analysys Internationalによると,音楽再生機能付き携帯電話の平均的な音質は標準MP3プレーヤ並みに向上し,イコライザ,トラック選択,繰り返し再生などの機能も搭載している。しかし標準的な記憶容量は32M~64Mバイトで,拡大傾向にあるもののMP3プレーヤを大幅に下回る。
ただし2005年末には,記憶容量256Mバイト以上の機種が投入されており,携帯端末チップの消費電力削減とバッテリ駆動時間の延長,個性的な設計など,さまざまな向上が図られている。
Analysys Internationalは,「音楽再生機能付き携帯電話は今後,Hi-Fi音質,記憶容量の拡大,個性化,多様なファイル形式(MP3,WMA,AAC)のサポートなどを柱に開発が進む」と見ている。
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