米Microsoftが,教育機関における情報共有を支援するソフトウエア・キット「Microsoft SharePoint Learning Kit」と「Microsoft SharePoint Community Kit」を,米国時間7月6日に発表した。いずれも無料で提供する。

 両キットはMicrosoftのポータル技術「SharePoint」をベースとしており,文書や情報を共有するためのWebサイトの構築,運用に使える。教育機関向け情報配信フレームワーク「Microsoft Learning Gateway」と組み合わせることで,管理者/教師/学生/生徒向けのポータルを構築できる。キットには各種ツールとソースコードが含まれているので,それぞれの教育機関に合わせたカスタマイズが可能。

 SharePoint Learning Kitは,Eラーニング・ソフトウエア向けデータ互換規格Shareable Content Object Reference Model(SCORM)2004およびSCORM 1.2に準拠したツール。Microsoft Learning Gatewayを介し,各種教育用リソースの配信が行える。K-12(幼稚園~高校)教育向けWeb対応教育ソフトウエア「Class Server」のリソースも含まれ,SharePointドキュメント・ライブラリ内のリソースを扱える。

 早期リリース版は,現在MicrosoftのWebサイトからダウンロードできる。最終版は2007年初頭より,ソースコード開示ライセンス「Microsoft Community License(Ms-CL)」を適用して無償提供する。

 SharePoint Community Kitは,教育機関によるWebサイト構築を支援するツール。学校やクラブ活動に関するコミュニティ・サイトを容易に作成できるという。キットに同梱するMicrosoft Learning Gateway用テンプレートを,同日よりWebサイトでダウンロード提供する。キット全体は2007年初めごろ利用可能とする。

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