フィンランドのNokiaは,米ニューヨーク市内の一部の公園で無料提供される無線LANサービスのスポンサーとして契約した。同社が米国時間7月6日に発表した。同サービスは,ニューヨーク市当局から独占的な営業許可を取得した米Wi-Fi Salonが提供するもの。同社によれば,8月末までにセントラル・パークをはじめとする市内10カ所の公園でWi-Fiネットワークが無料で利用可能となる。

 Nokiaは,同サービス向けに地域のメディア・パートナと協力してモバイル向けマルチメディア・サービスを提供する。メディア・パートナは,公園でWi-Fi接続するNokiaの端末向けにコンテンツを提供する。パートナとして,日刊新聞の米AM New Yorkの名前が挙がっている。

 メディア・パートナが提供するマルチメディア・コンテンツは,Nokiaが同サービス向けに用意したポータルからアクセスできる。同ポータルは,NokiaのWi-Fi対応携帯電話モデルのNシリーズ「N80」と「N91」やメディア・タブレット「770 Internet Tablet」で接続した場合に表示される。

 Nokia以外のデバイスを利用して接続した場合,最初にWi-Fi Salonのポータルが表示される。ポータルは,公園およびその周辺地域の情報を提供する。また,公園の無線LAN上でしか視聴できないマルチメディア・コンテンツも用意される。

 Wi-Fi Salonは,公園のWi-Fiサービスに関して市当局から2007年10月までの独占的な営業許可を取得しており,現在ネットワークの構築を進めている。市内10カ所の公園に18のホットスポット設置を予定しており,すでにバッテリー・パークではサービスを開始している。最も大きいセントラル・パークには8つのネットワークを構築し,それぞれに異なるWebポータルを用意するという。同社は,Nokia以外のスポンサーも募集しており,ポータルに表示する広告の販売も計画している。

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