中国のAnalysys Internationalは,中国における第3世代(3G)携帯電話システム向け投資に関する調査結果を現地時間7月4日に発表した。同社は,2006年に3G携帯電話事業の免許が交付されると,設備投資額が100億~200億元(約12億5000万~25億ドル)の範囲に達すると予測する。消費者の需要を満たすには1000万~2000万回線を用意する必要があるとみており,1回線当たりのコストを約1000元(約125ドル)として設備投資額を見積もった。

 Analysys Internationalは「今後登場する3G携帯電話は,間違いなく中国の通信業界全体に大きな影響を与える」と指摘する。「基幹装置メーカー,光ファイバおよびケーブル・メーカー,端末メーカー,システム・インテグレータ,その他電力や各種装置のベンダーなど,中国の同業界のあらゆる関係企業が恩恵を得る」(同社)。

 また,3G免許を取得する可能性のある事業者の違いについても言及した。内容は以下の通り。

・China Mobile:3Gネットワークを構築するのに十分な能力と資金を持っている

・China Telecom:資金不足は間接金融で補う

・China NetcomおよびChina Unicom:いずれも単独では必要な資金をまかなえない

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