米AberdeenGroupは米国時間6月26日,製造業界の企業における無線ICタグ(RFID)技術の導入状況について調査した結果を発表した。それによると,対象となった製造業者の50%は,2008年までに製造現場の2~10カ所をRFID技術に対応させると回答している。RFID技術対応の現場を増やす計画により,企業が技術インフラ全体に同技術を組み込む戦略が促進される,とAberdeenGroupは説明している。

 調査報告によれば,半数以上の製造業者は,RFIDタグ付けプロセスを自動化している,または今後24カ月以内にプロセスの自動化を予定している。RFIDを積極的に導入している企業は,同技術の導入を拡張するうえで,スケーラビリティとほかの技術との相互運用性が最も重要だったと回答している。

 そのほかにも,RFID技術の管理を行うために,ネットワーク・アプライアンスとスマート・リーダーの導入を計画する企業が増えていることがわかった。また,Gen 2規格対応の製品を導入している企業の75%近くが,読み取り速度が速くなったと報告している。

 同社のリサーチ担当上級副社長のJohn Fontanella氏は「初めてRFID技術に対する信頼性がコストに勝った」とコメントしている。「企業はRFIDが事業において将来的にも不可欠な技術になると考えているようだ」(同氏)。

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