米Ipsosは米国時間6月29日,デジタル音楽の利用に関する調査結果を発表した。それによると,ポータブルMP3プレーヤを所有する12歳以上の米国人は20%で,2003年4月時点の11%および昨年の15%から拡大している。また,米国人の6%はポータブルMP3プレーヤを複数台所有している。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,米Apple Computerが米国MP3プレーヤ市場で首位を維持しており,2006年1月~4月のシェアは77.2%だった(米NPD Group)。

 ポータブルMP3プレーヤ所有率を年齢別にみると,12~17歳が54%,18~34歳が30%,35~54歳が13%と10代の若者が圧倒的に多い。性別では,男性が24%,女性が16%。

 また,音楽ダウンロード・サービス利用者の48%がポータブルMP3プレーヤを所有し,1人当たり平均700の曲またはファイルをプレーヤに保存している。これらの音楽の入手先は,利用者が所有するCDが44%と最も多く,有料ダウンロード・サービス(25%),ファイル共有サービス(19%),他者が所有するCD(6%)と続く。

 さらに,12~24歳の音楽ダウンロード・サービス利用者の3分の1以上が,ポータブルMP3プレーヤに今後,音楽ビデオ,テレビ番組,映画を視聴できる機能が付加されることに強い興味を示している。25~54歳で高い関心を示すのは5分の1以下だった。

 このほかポータブルMP3プレーヤに期待する機能として,12~17歳と大学生の46%がポータブルFMラジオ対応を,同39%が衛星ラジオ対応を挙げた。25~54歳では,この割合がそれぞれ37%および32%だった。

 調査は,2006年1月13日~24日と4月24日~5月2日に,それぞれ12歳以上の米国人1517人および音楽ダウンロード・サービス利用者1112人を対象に実施した。

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