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 米Microsoftは米国時間6月29日に,Webブラウザの次版「Internet Explorer 7.0(IE 7)」についてWindows XP用「Beta 3」を公開した。Microsoftジェネラル・マネージャのDean Hachamovitch氏が同日,開発者向けネットワークMicrosoft Software Developer Network(MSDN)のIE関連ブログで明らかにしたもの。Beta 3はMicrosoftのWebサイトから無償でダウンロードできる。

 Beta 3はIE 7の最終Beta版に相当する。これ以降のリリースは製品候補版(RC:Release Candidate)で,2006年下半期には最終版の一般提供を開始する予定。

 IE 7 Beta 3は「ベータ・テスターから最も多く寄せられた要求の1つ」(Hachamovitch氏)に応え,ツール・バーに電子メール用ボタンを配置できるように仕様を戻した。タブの操作面では,タブをドラッグ&ドロップすることで位置の入れ替えを可能とした。RSS対応を強化しており,RSSフィードの自動更新機能を付加したほか,一度の操作ですべてのRSSフィードに「既読」マークを付けられるようにしている。

 Beta 2ではユーザー認証を必要とするFTPサーバーに接続する際,HTML形式で表示するには「ftp://ユーザー名:パスワード@FTPサイトのドメイン名/」というURLを入力する必要があった。Beta 3はこの点を改善し,単純なURLを指定すればHTML形式で表示するようにした。Windowsエクスプローラのフォルダ形式で表示したい場合は,「Page」メニューの「Open FTP Site in Windows Explorer」を選べばよい。

 またBeta 3には,6月に公開したIE向けセキュリティ・アップデート(修正パッチ)をすべて適用した(関連記事)。そのためMicrosoft社は,全Beta 2ユーザーに対してBeta 3へのアップグレードを推奨している。

 Beta 3の対応OSは,Windows XP SP2およびWindows XP x64と,Windows Server 2003 SP1。インストールするには,Beta 3以前のIE 7を事前にアンインストールする必要がある。数週間後にBeta 3のドイツ語版,フィンランド語版,アラビア語版,日本語版を利用可能とする。

 なお次期Windows OS「Windows Vista」用のWebブラウザ「IE 7+」は,「まもなく実施する予定」(Hachamovitch氏)の次回Windows Vistaリリースに合わせて提供する。

[Hachamovitch氏の投稿]
[Microsoft社主任プログラム・マネージャStevens氏の投稿]