米In-Statは米国時間6月28日,IEEE1394(FireWire)市場について調査した結果を発表した。それによれば,1394はパソコンと周辺機器市場ではUSBに押されているが,家電部門において復活の兆しがみられるという。

 同社によれば,2005年の世界市場における1394対応機器の販売台数は1億1580万ユニットだった。この数が2010年には2億1990万ユニットに達するという。家電部門では,1394aがデジタルTV,ケーブルTV用セットトップ・ボックス,DVDレコーダへの採用にけん引される形で伸びていると説明。家電部門における1394対応機器の台数は,2007年までにパソコンと周辺機器部門を合わせた1394対応機器の数を上回ると予想している。

 また,高品位オーディオ/映像(HDAV)製品の設計ガイドラインを策定する団体「High-Definition Audio-Video Network Alliance(HANA)」は,高品位コンテンツの通信媒体として1394を後押ししている。そのため,In-Stat社ではホームビデオ・ネットワークにおいて1394の採用が加速される可能性があると指摘している。

 米Microsoftは,次期OSのWindows Vistaで1394bのサポートを表明している。パソコン市場において1394はノート・パソコンで採用されたが,販売台数のシェアが大きい企業向けデスクトップで苦戦を強いられてきた。In-Stat社では,Vistaの1394bサポートにより,1394がパソコン市場で息を吹きかえす可能性があるとしている。

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